自己紹介で、語らない

🎄 2015-10-24

 自己紹介ではあまり多くを語らないほうがクールである。

 僕のツイッターアカウントのプロフィール欄には、ただ一言「POPTEEN専属モデル」とだけ書かれている。もちろん嘘だ。嘘と言っても、悪質な嘘ではない。優しい嘘だ。「実は僕はPOPTEENのモデルではない」という真実を知ったところで誰も困らないし、誰も傷つかない。これは、あえて自分のことを語ったりしない自分の姿勢がかっこいいと思ったからと、自分で言うのはなんだが「けっこう面白い」と思ったからだ。しかし先日、これに関して少しばかり問題が起こった。

 このプロフィールを見た数名の方から、立て続けに「モデルになった僕」に対する激励や応援のメッセージを頂いてしまったのだ。この方々は本当に僕がPOPTEENの専属モデルになったと思ったのだろうか。いや、さすがにそれは無いだろう。僕は見た目的にモデルとは程遠いし、POPTEENのようなギャル系でもない。そもそも僕は女性ではない。ということは、これは「ジョークに対するジョーク」という高等な技法なのだろうか。それはそれで厄介である。では、もしこれが本当に僕を応援してくれたメッセージだったのなら?そうなのであれば、今度は申し訳なさと罪悪感にさいなまれる。

 そうあれこれ考えていると、どんどんこの「POPTEEN専属モデル」というギャグ自体がつまらなく思えてきた。確かによく見ると、正直あまり面白くなかったかもしれない。しかし今更ここで取り消すのも逆に恥ずかしい。まさかただふざけて書いた「POPTEEN専属モデル」が、僕をこんな哀れなピエロにするとは思ってもいなかった。

 最後に、僕からあなたにアドバイスできることをもう1つだけ挙げるとするならば、それは「自己紹介で笑いを取ろうとしない」ことだ。

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