オシャレしないのがオシャレ

🎄 2015-10-28

 最近のファッショントレンドは、「オシャレにこだわりすぎないこと」だそうだ。これは極端にいえば「オシャレしないのがオシャレ」ということになる。反対に、今は高いブランド物を身につけたり、周りと違う格好をすること、つまり以前は「オシャレ」とされていたことが「ダサい」とされる傾向にあるらしい。

 かといって、ダサい服装がオシャレだというわけでもない。「オシャレすぎない」ことが大事なのであり、あくまで「普通でシンプル」な格好のことを指す。じゃあ全身ユニクロを着ればいいのかというと、そういうわけでもない。「ユニクロもいいが、ワンポイント的に上質なアイテムを取り入れる」のがよりいいそうだ。「結局こだわっているじゃないか」と言いたくなる。極め付けにはこの「普通でシンプルな格好」には「ノームコア」という専門用語までつけられ、既にスタイルの1つとして確立されている。難しすぎてだんだんと頭が痛くなってくる。

 しかし僕はあることを思った。よく周りの人々から「お母さんに選んでもらってそう」と皮肉を言われる僕の服装は、実はこの「ノームコア」ではないかということだ。確かによく考えてみれば、僕がいつも着るのは普通で丈夫なシャツに普通で丈夫なチノパンばかりだ。まさにノームコアそのものである。しかもただのノームコアではない。なぜなら僕は、別にノームコアを意識していたわけではないからだ。これは無意識的なノームコア、「ピュア・ノームコア」だ。何を言いたいのかというと、すなわち今現在において僕は「超オシャレ」だということである。

 しかし、いつしかこの「ノームコア」もダサいと呼ばれる日が来てしまうのだろう。つまり、「オシャレしないのがオシャレだという考えはオシャレではなく、『オシャレしないオシャレ』をしないのがオシャレ」の時代が来るということだ。オシャレは難しい。

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