暇人としてのジム通い

🎄 2015-10-15

 僕は客観的に見れば暇人である。わざわざ客観的に見たのは、主観的に見れば暇人ではないからだ。現に僕は毎日することが沢山ある。ただ、どうやら世間一般的には、散歩や読書、映画観賞、昼寝、ゲームといったものは「予定」として認められていないらしく、その定義に従えば、僕は暇人ということになってしまうというわけである。

 実は僕は、1ヶ月前から近所のフィットネスクラブ、いわゆるジムに通っている。目的はただ1つ、ダイエットである。入会時のアンケートには「健康維持のため」と記入したが、それは「ダイエットのため」と書くのは何となくダサいと感じたからであり、実際にはダイエット目的だ。

 世間ではジムは「続かない」ものと言われている。しかし僕は、先月に入会してからほぼ毎日通うことができている。それはなぜか。実を言うと、自分でも不思議に思っていた。飽き性の僕にとって、これだけ1つのことを継続して行ったのは半生を振り返っても無い事例であり、その理由を追求しようにも不可能だったからである。しかしついに、昨日、ジムの風呂に入っているときに気がついた。

 運動後に備付の風呂に入ることが日課になっていたのだが、そうしていると、だんだんと「よく見る顔」を認識するようになる。しかも、その大抵がお爺さんだ。それに気がついたときに、僕が毎日通えている理由も判明した。

 そう、それがまさしく「暇」だからである。一般的に老後というものは暇であり、実際に平日の昼間のジムは老人ばかりである。もちろん「健康志向」だとか「社交の場」といった理由もあるだろうが、きっとそれらの根源には「暇」という強力なエナジーがあるはずだ。僕がこうして毎日お爺さんお婆さんと一緒にエアロバイクを漕いでいるのも「暇パワー」によるものであり、徐々にではあるが確実に体重が減ってきている事実も、暇パワーが僕の脂肪の着火剤になってくれているからである。

 暇人とジムは相性がいい。

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