かっこいいじゃがりこ

2016-12-14

 先日じゃがりこを食べていたときに、一際かっこいいじゃがりこを発見した。

 一般的なじゃがりこは1本の棒だが、このじゃがりこは2本がクロスしている。しかもただのクロスではない。2本目が「柄(え)」のような絶妙な長さ、絶妙な位置で重なっており、まるで「剣」のようになっている。こちらである。

かっこいいじゃがりこ

 「うわ、このじゃがりこ、剣みたい」と驚き、写真まで撮った。しかもインスタのストーリー(24時間で消えるやつ)にも上げた。

 ここで思うことは、自分は「コスパがいい人間」ではないかということだ。世の中便利になり、情報量は氾濫し、人々の娯楽に対する要求も日々高くなっているため、皆多少のことでは喜ばなくなった。しかし僕は「じゃがりこがかっこいい」というだけでここまで喜びを感じることができている。

 ただ、もう1つ思うことがある。それは「このじゃがりこ、剣みたい」とはしゃぎ、写真まで撮っている自分が、あまりに悲しすぎるということだ。精神年齢で言うと3〜5歳である。3〜5歳というと、人間が一生のうちで最もピュアな時期だ。これを撮影したときの僕はそれほどまでにピュアだった。

 しかし、ピュアであると同時に、非常に悲しい。学生時代の僕は、社会人になったら人間は半自動的にイケイケになっていくものだと思っていた。イケイケとは、例えばバーベキューをしたりする人間のことだ。しかしいま僕が握っているのは、串でもトングでもなく「じゃがりこ」である。これはとても悲しい。しかもこれはただの悲しみではない。ピュアであるがゆえの悲しみである。いま僕の中で、「ピュア悲しい」という新しい概念が生まれようとしている。(完)

Author

About cbm2

cbm2(シービーエムツー)は、いわゆる個人サイトです(詳細はこちら)。
以下のSNSで更新通知をしています。

Menu

Comment

最初のコメントを頂けますか?

更新通知を受け取る »
avatar
500
wpDiscuz