ちくわ

🎄 2015-10-20

 「ちくわ」

 あなたはこのタイトルを見て何を感じただろうか。残念ながら今からここに書くのは、ちくわについての話ではない。しかしちゃんと、この「ちくわ」は意味のある「ちくわ」だ。今日のテーマは、「『ちくわ』というタイトルを付けた自分」と、「『ちくわ』というタイトルの文章を読もうとしたあなた」についてである。

 インターネット上には日々無数の記事が追加されている。新聞社のニュース記事をはじめ、今日あなたがツイッターに呟いた投稿ももちろんそのうちの1つだ。しかし残念なことに、それらのほとんどは誰の目にも止まらずにインターネットの海の藻屑となる。もし不特定多数の人に読まれたいのであれば、いくつかの一手間を加えなければならない。その中の1つが、まさに今日のテーマである「タイトル」なのである。

・「主婦なら絶対に知っておきたい!暮らしを豊かにする5つの◯◯◯」
・「今話題の◯◯◯って知ってる?実際に使ってみた」

 日常的にSNSを使っているあなたであれば、毎日1回は目にする言葉だろう。これら2つに共通するのは、どちらも典型的な「読まれるタイトル」、捻くれた見方をすれば、「売れ線で、商業主義的なタイトル」だということだ。このように書くと批判的に見えるが、書くことを仕事にしている方にとって読まれるかどうかは死活問題であり、仕方ないことなのは十分に理解している。しかし僕のような(=親の金でジムに通う「不良息子」のような)、読まれることを強要されない人間にとっては?

 僕は昔から、格好良く言えばオルタナティブ、普遍的に言えば天の邪鬼であり、もうすぐ社会人になるというのに未だに「売れ線に走るのはクールじゃない」と信じ続ける「哀・戦士」である。

「ちくわ」

 おそらくこれは、日本で最も興味をそそらないタイトルだ。しかし現に、あなたは今、読まれないはずの「ちくわ」を読んでいる。それはきっと、あなたの心にも「オルタナティブ」があったからだろう。

 ここまで読んでくれたあなたはもうお気づきなはずだ。一見「ダサく」見える今日のこのタイトルは、実は僕のメインストリームに対する反抗心と、あなたのオルタナティブな精神による、「最高にクール」な共犯作なのである。

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